浦添大公園の自然環境

Nature浦添大公園の自然環境

植 生

浦添大公園の植生は、基盤である表層地質隆起石灰岩であることから、潜在植物はナガミボチョウジーリュウキュウガキ群団に属する植生であると考えられます。

現存植生は、常緑広葉樹二次林、リュウキュウマツ群落、モクマオウ群落、マント群落、ギンネム群落、ススキ群落、水生植物群落、路傍雑草群落、アメリカハマグルマ群落、シバ群落、植裁地、農作地、裸地、開放水域に区分されました。

植 物

浦添大公園内の植物は、クスノハカエデ、リュウキュウクロウメモドキ、リュウキュウガキ、サクララン、ソメモノカズラなど、石灰岩地を好む植物が多く見られ、現地調査の結果、85科201属242種の生育が確認されました。

貴重な植物としてハリツルマサキ、リュウキュウクロウメモドキ、クスノハカエデ、オキナワチドリの4種が確認されました。
また、浦添大公園のシンボルとなりえる大径木として、ガジュマル、ハマイヌビワ、クスノキ、タブノキ、アカギ、ハゼノキの4種が確認されました。

その他、蝶類の代表的な食餌植物(昆虫の幼虫がたべる植物)として、フタオチョウの食餌植物であるクワノハエノキが24個体、ツマベニチョウの食餌植物であるギョボクが1個体、オオゴマダラの食餌植物であるホウライカガミが23個体、イワカワシジミの食餌植物であるクチナシが60個体発見されています。

動 物

浦添大公園内の現地調査の結果、
  • 哺乳類4目5科5種
  • 鳥類7目18科39種
  • 爬虫類2目4科5種
  • 両生類1目1科1種
  • 昆虫類12目74科154種
  • 底生動物8目14科15種
  • 甲殻類1目2科2種
の生育が確認されました。
その中で貴重な動物として、哺乳類がオリイオオコウモリ、ワタセジネズミ、オキナワハツカネズミの3種、
鳥類がミサゴ、リュウキュウツミ、ハヤプサ、リュウキュウサンショウクイ、アマミヤマガラの5種、
爬虫類がアマミタカチホヘビの1種、
昆虫類がダイトウアリツカコオロギ、ヨナグ二アリツカコオロギ、オキナワモリバッタ、イワカワシジミ、フタオチョウの5種、
底生動物がオキナワミズゴマツボ、ミナミテナガエビ、モクズガ二の3種、
甲殻類がムラサキオカヤドカリの1種など、18種の貴重な動物が発見されています。